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小林よしのり
2023.7.12 20:54日々の出来事

サインは50冊が限界だ。

単行本のサイン入れのために、仕事場に行ったが、
200冊くらいあるので、全部、入れられなかった。
明日、もう一度、仕事場に行って、残り70冊に
サインしなければならない。

漫画家のサインは絵を描かなきゃならないから、
どうしても時間がかかる。

しかも『夫婦の絆』のコンテを中断しなければならな
かったら、戻って来て再開しようとしても、創作の
ボルテージが戻って来ない。

コンテは一旦のってきたら、もう一歩も家を出ずに、
描き続ける覚悟が必要だ。
集中力を途切れさせたら、再開するときが辛くて、
不調に陥ってしまう。

単行本は、今後は最大50冊までにしてもらう。
それでも2社あれば100冊になってしまうのだ。
小説家や芸能人のように、文字だけサインだったら、
どんなに楽だろう。
絵を描くのが大変なのだ。

しかも毎日寝不足だから、サイン絵ばっかり描いてたら、
ついウトウトして、眠気との戦いになる。
50冊が限界だ。そこんとこ、よろしく。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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